ホントのコイズミさん
ホントのコイズミさん
Cover art by KIGI

本を開けば、新しい世界への扉が開く。小泉今日子さんの傍らにはいつでも本がありました。
自ら「本」と「本に関わる人たち」に会いに行き、語らい、紡いでいく……。自分という旅路を歩む者たちの止まり木的存在が、ポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」です。

#120 は2023年9月18日(月)夜 配信開始

#105

外見は違うものでも、
根幹では繋がっていたピエタへの道!


今回のゲスト
ペヤンヌマキさん 1976年生まれ、長崎県出身。杉並区在住。ブス会*主宰/劇作家・演出家・映像監督。早稲田大学在学中、劇団「ポツドール」の旗揚げに参加。
2004年よりフリーのAV監督(ペヤングマキ名義)として活動する傍ら、劇団ポツドール番外公演‘女’シリーズとして、2006年に『女のみち』、2007年『女の果て』を上演。(脚本・演出)。2010年、演劇ユニット「ブス会*」を旗揚げ。2014年『男たらし』、2015年『お母さんが一緒』が岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。2017年より、女優・安藤玉恵と新たなプロジェクト「生誕○周年記念ブス会*」を始動。第1弾の生誕40周年記念*ブス会『男女逆転版・痴人の愛』はリーディング版で地方ツアーを実施。また、脚本家・監督としてテレビドラマやドキュメンタリーなどの映像作品も手がける。2022年、杉並区長選挙に立候補した岸本聡子に密着したドキュメンタリー『○月○日、区長になる女。』を監督。著書に半自伝的エッセイ『女の数だけ武器がある』などがある。

「ホントのコイズミさん」第105回。今回のゲストは、稽古開始を控える舞台『ピエタ』で脚本・演出を務めるペヤンヌマキさんです。まずは「ペヤンヌマキ」という印象的な作家名の由来から。

ペヤンヌさんが最初に就職した先は、アダルトビデオの制作会社。”伝説の女優”といわれた故・​​林由美香さんの出演作で知られ、優れたドキュメンタリー的な作品をつくっていた平野勝之監督の元で、腕を磨きました。その頃のパワフルな現場の様子や、激務の経験がエッセイ集『女の数だけ武器がある。たたかえ! ブス魂』にしたためられています。

小泉さんが、ペヤンヌさんの舞台を初めて観たのが2019年の『エーデルワイス』でした。この作品を観ている最中、コイズミさんは「ピエタの脚本はこの人なら書けるかも!」と閃いたそうです。そこからふたりで時間をかけて打ち合わせをし、脚本を完成させました。しかし、2020年のコロナで一度延期。そして2023年、ふたりの心境にも変化が起き、作品は新たな色彩を帯びてきたそうです。それはいったいどこなのか? ぜひ舞台で確認してください!

小説『ピエタ』。いよいよ開幕する舞台の前にチェックしておくべき作品です。『女の数だけ武器がある。たたかえ! ブス魂』。アダルトビデオ業界での日々、ペヤンヌさんは「弱点は武器にもなる」と気づき、コンプレックスだらけの自分が救われたそうです。生きづらい世で「女のみち」を乗り切るためのパワーがもらえるエッセイ集です。

【今回のお話に登場した作品】
書籍
『ピエタ』著/大島真寿美(ポプラ社)
『女の数だけ武器がある。たたかえ! ブス魂』著/ペヤンヌマキ(幻冬舎)

映画
『ピエタ』(2023年)原作/大島真寿美 作・演出/ペヤンヌマキ
『ピエタ』リーディング(2020年)原作/大島真寿美 作/ペヤンヌマキ、演出/ペヤンヌマキ、小泉今日子
『日の本一の大悪党』(2016年)作/竹田 新 演出/小泉今日子
『エーデルワイス』(2019年)作・演出/ペヤンヌマキ
『女のみち』(2006年)作・演出/ペヤンヌマキ
『女のみち2012』(2012年)作・演出/ペヤンヌマキ
『女のみち2012 再演』(2015年)作・演出/ペヤンヌマキ
『女のみち2020〜アンダーコロナの女たち〜』(2020年)作・演出/ペヤンヌマキ
『シブヤから遠く離れて』(2004年)作/岩松了 演出/蜷川幸雄
『シブヤから遠く離れて』(2016年)作・演出/岩松了 ※再演

ドラマ
『来世ではちゃんとします』シリーズ(2020年〜)作・演出/ペヤンヌマキ他
『恋のツキ』(2018年〜)作/ペヤンヌマキ他 演出/森義仁他
『監獄のお姫さま』作/宮藤官九郎 演出/金子文紀、福田亮介、坪井敏雄、渡瀬暁彦

【舞台『ピエタ』】
7月27日(木)〜8月6日(日)
下北沢・本多劇場
東京公演の後は、愛知、富山、そしてラストは、8月26日岐阜公演
https://asatte.tokyo/pieta2023/


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パーソナリティー | 小泉今日子
1982年「私の16才」で歌手デビュー。以後、「なんてったってアイドル」「学園天国」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」など数々のヒットを放つ。女優として映画、舞台などの出演も多数。エッセイなど執筆家としても活躍中。2015年より自らが代表を務める株式会社明後日ではプロデューサーとして舞台制作を手掛ける。映像制作プロダクション新世界合同会社のメンバーでもあり、2020年8月28日公開の外山文治監督「ソワレ」にアソシエイトプロデューサーを務めた。
株式会社明後日 – asatte Inc.

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