ホントのコイズミさん
ホントのコイズミさん
Cover art by KIGI

本を開けば、新しい世界への扉が開く。小泉今日子さんの傍らにはいつでも本がありました。
自ら「本」と「本に関わる人たち」に会いに行き、語らい、紡いでいく……。自分という旅路を歩む者たちの止まり木的存在が、ポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」です。

#120 は2023年9月18日(月)夜 配信開始

#86

ふわふわした場所から見える世界を書く!


今回のゲスト
温又柔(おん・ゆうじゅう)さん 作家。台湾・台北市生まれ。3歳のときに家族とともに東京に移り、台湾語や中国語を話す両親のもとで育つ。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作、2016年『台湾生まれ 日本育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞、2020年『魯肉飯(ロバプン)のさえずり』で織田作之助賞を受賞。著書に『来福の家』『真ん中の子どもたち』『永遠年軽』『「国語」から旅立って』『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』(小説家・木村友祐との往復書簡集)『李良枝セレクション』(編著)など多数。2022年11月に新刊『祝宴』を上梓。

ゲストは引き続き作家の温又柔さんです。「自分が見てしまったものをちゃんと記しておきたい」という気持ちから、文章を書くようになった温さん。日本と台湾の「真ん中」という、温さんの場所から見える世界を書いていらっしゃるのだそう。

「ドラえもん以外で好きな本は?」というコイズミさんの問いかけに対して、一番影響を受けた作家について語る温さん。温さんが作家になった経緯を受け、コイズミさんも学生のころの経験を語ります。芸術や文化、他愛のないおしゃべりなどコロナ禍に「不要不急」となってしまったものがどれだけ人の救いとなるか、そのかけがえのなさについてあらためて語り合うおふたり。

新刊の『祝宴』を書くきっかけになったフィオナ・タンさんの言葉を紹介してくださった温さん。その言葉にある「30年」という年月を軸に、本当の豊かさや届けたい思いについても語り合います。受け継いでいく「おばちゃんの使命」とは? 優しさとパワーあふれる後編もどうぞお楽しみください!

(右)亀が大好きという温さん。収録時にも胸元にすてきな亀さんを発見。

*番組内で紹介されている書籍『優しい暴力の時代』に収録されている短篇のタイトルについて、正しくは「ミス・チョと亀と僕」です。

番組では、上田ケンジさんとコイズミさんの音楽ユニット「黒猫同盟」による、「ホントのコイズミさん」のために書き下ろされた音楽もお楽しみいただけます。
〈OA楽曲〉イマノワタシ /黒猫同盟
〈END TM〉Un chat noir/黒猫同盟

【今回のお話に登場した作品】
『私たちのブルース』演出/キム・ギュテ 脚本/ノ・ヒギョン 2022年
『真ん中の子どもたち』著/温又柔(集英社)
『祝宴』著/温又柔(新潮社)
『優しい暴力の時代』著/チョン・イヒョン 訳/斎藤真理子(河出書房新社)
『李良枝セレクション』 著/李良枝 編・解説/温又柔(白水社)
『女性上位万歳』作詞・作曲/YOKO ONO
『ただの私(あたし)』著/オノ・ヨーコ 解説/南里空海 編集/飯村隆彦(講談社文庫)


「ホントのコイズミさん」ではリスナーの皆さまからの、お便りをお待ちしております。番組や本のご感想、今後の書籍化に期待することなど、なんでもOKです。お気軽にメッセージをお寄せください。

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パーソナリティー | 小泉今日子
1982年「私の16才」で歌手デビュー。以後、「なんてったってアイドル」「学園天国」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」など数々のヒットを放つ。女優として映画、舞台などの出演も多数。エッセイなど執筆家としても活躍中。2015年より自らが代表を務める株式会社明後日ではプロデューサーとして舞台制作を手掛ける。映像制作プロダクション新世界合同会社のメンバーでもあり、2020年8月28日公開の外山文治監督「ソワレ」にアソシエイトプロデューサーを務めた。
株式会社明後日 – asatte Inc.

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