ふわふわした場所から見える世界を書く!
ゲストは引き続き作家の温又柔さんです。「自分が見てしまったものをちゃんと記しておきたい」という気持ちから、文章を書くようになった温さん。日本と台湾の「真ん中」という、温さんの場所から見える世界を書いていらっしゃるのだそう。
「ドラえもん以外で好きな本は?」というコイズミさんの問いかけに対して、一番影響を受けた作家について語る温さん。温さんが作家になった経緯を受け、コイズミさんも学生のころの経験を語ります。芸術や文化、他愛のないおしゃべりなどコロナ禍に「不要不急」となってしまったものがどれだけ人の救いとなるか、そのかけがえのなさについてあらためて語り合うおふたり。
新刊の『祝宴』を書くきっかけになったフィオナ・タンさんの言葉を紹介してくださった温さん。その言葉にある「30年」という年月を軸に、本当の豊かさや届けたい思いについても語り合います。受け継いでいく「おばちゃんの使命」とは? 優しさとパワーあふれる後編もどうぞお楽しみください!
*番組内で紹介されている書籍『優しい暴力の時代』に収録されている短篇のタイトルについて、正しくは「ミス・チョと亀と僕」です。
番組では、上田ケンジさんとコイズミさんの音楽ユニット「黒猫同盟」による、「ホントのコイズミさん」のために書き下ろされた音楽もお楽しみいただけます。
〈OA楽曲〉イマノワタシ /黒猫同盟
〈END TM〉Un chat noir/黒猫同盟
【今回のお話に登場した作品】
『私たちのブルース』演出/キム・ギュテ 脚本/ノ・ヒギョン 2022年
『真ん中の子どもたち』著/温又柔(集英社)
『祝宴』著/温又柔(新潮社)
『優しい暴力の時代』著/チョン・イヒョン 訳/斎藤真理子(河出書房新社)
『李良枝セレクション』 著/李良枝 編・解説/温又柔(白水社)
『女性上位万歳』作詞・作曲/YOKO ONO
『ただの私(あたし)』著/オノ・ヨーコ 解説/南里空海 編集/飯村隆彦(講談社文庫)
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