ホントのコイズミさん
ホントのコイズミさん
Cover art by KIGI

本を開けば、新しい世界への扉が開く。小泉今日子さんの傍らにはいつでも本がありました。
自ら「本」と「本に関わる人たち」に会いに行き、語らい、紡いでいく……。自分という旅路を歩む者たちの止まり木的存在が、ポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」です。

#120 は2023年9月18日(月)夜 配信開始

#114

小説家、小川哲さんを迎えて 前編


今回のゲスト
小川哲(おがわ・さとし)さん 小説家。千葉県生まれ。2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』が第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』で第162回直木賞候補となる。『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、第168回直木賞を受賞。最新刊『君のクイズ』は2023年本屋大賞にノミネート、第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。

今回のゲストは小説家の小川哲さんです。コイズミさんも現在進行形で読んでいる『君のクイズ』の著者である小川さん。2022年発売の640ページに及ぶ大作『地図と拳』で第168回直木賞を受賞されています。大きな賞を受賞されてから起こった変化とは?

東京大学大学院在学中に『ユートロニカのこちら側』を執筆してデビューした小川さん。元々は研究者になるつもりでしたが、「自由」を求めて小説家の道を進むことに決めたそう。この道一本で生きていくと見通しがついた作品とは? 執筆場所や書き方など、小川さんの執筆スタイルにまつわるあれこれについても伺います。「気分が乗らない作業の前に、つい別のことをやってしまう」現象は、もしかしたら万人に共通なのかも……!? 『君のクイズ』や『地図と拳』が生まれるきっかけや執筆中に発生する調べ物についてといった、興味深い裏話もたっぷり聞かせていただきました。

そして話題は読売新聞の読書委員に。コイズミさんもかつて務めた読書委員を、小川さんが現在絶賛担当中! ということで共通の話題で盛り上がるおふたり。これまでも「ホントのコイズミさん」には、読書委員を経験したゲストが来てくださいましたが、エピソードが毎回どれも楽しく、「読書委員」という場は本当に魅力的だなと思わされます。

◯と✗で構成された装幀が素敵な『君のクイズ』。よくよく見たら「!」と「?」もありました。お洒落!

【今回のお話に登場した作品】
書籍
『君のクイズ』著/小川哲(朝日新聞出版)
『地図と拳』著/小川哲(集英社)
『ユートロニカのこちら側』著/小川哲(早川書房)
『ゲームの王国』上・下 著/小川哲(早川書房)
映画
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』監督/モルテン・ティルドゥム 出演/ベネディクト・カンバーバッチ 他 2015年


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パーソナリティー | 小泉今日子
1982年「私の16才」で歌手デビュー。以後、「なんてったってアイドル」「学園天国」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」など数々のヒットを放つ。女優として映画、舞台などの出演も多数。エッセイなど執筆家としても活躍中。2015年より自らが代表を務める株式会社明後日ではプロデューサーとして舞台制作を手掛ける。映像制作プロダクション新世界合同会社のメンバーでもあり、2020年8月28日公開の外山文治監督「ソワレ」にアソシエイトプロデューサーを務めた。
株式会社明後日 – asatte Inc.

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