大林宣彦監督が愛した映画たち!
「ホントのコイズミさん」第110回。今回のゲストは引き続きマンガ家・イラストレーターの森泉岳土さんです。会話の始まりは、森泉さんが出版されたエッセー集『ぼくの大林宣彦クロニクル』のカバーに掲載された写真について。大林監督と、森泉さんが一緒に写っているショットです。これは一体どこなのでしょう? 意外にも尾道には一度も行ったことがないというコイズミさん。
コイズミさんが持っていた森泉さんの作品は『仄世界』と『フロイトの燃える少年の夢』。余計なものを描かず引き算を効かせた作品は、読み終わった後に、なにかを考えたくなるとコイズミさん。そんな森泉さんの作品には、純文学の影響があるそうです。もう1つ、マンガの作風に大きな影響を与えたのは、大林監督でした。作品ごとにガラリと作風を変える大林監督。そこから、話は大林監督の作品へと広がっていきます。
ふたりが今考えている社会の変化。若い人たちへの思い。いろいろなところに石を投げ、道をつくっていかなければいけないと考えているそうです。多様な生き方、それぞれの個性を尊重できる社会へ、ふたりが願いを伝えます。
『ぼくの大林宣彦クロニクル』大林宣彦監督の娘である大林千茱萸さんと結婚した森泉さんが書いたエッセー集。森泉さんが大林さんとの日々を綴り、温かくて、キュートなその姿を描き出しました。ここにしかない逸話もたくさん。
『仄世界』底知れない世界を生きる3人の女性の不可思議な運命を描く連作マンガ作品集。鉛筆の精緻なタッチと淡い色で描かれています。
『フロイトの燃える少年の夢』森泉さんが、フロイトに加え、エミリー・ブロンテ、ヘルマン・ヘッセ、ヴァージニア・ウルフ、ドストエフスキーら作家たちの夢をマンガ化するという、誰も挑戦したことのない作品。
【今回のお話に登場した作品】
書籍
『ぼくの大林宣彦クロニクル』著/森泉岳土(光文社)
『仄世界』著/森泉岳土(青土社)
『フロイトの燃える少年の夢』著/森泉岳土(河出書房新社)
『三四郎』著/夏目漱石
映画
『時をかける少女』監督/大林宣彦 脚本/剣持亘
『理由』監督/大林宣彦 脚本/大林宣彦、石森史郎
『この空の花 長岡花火物語』監督/大林宣彦 脚本/長谷川孝治、大林宣彦
『快盗ルビイ』監督・脚本/和田誠
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